体罰はなぜ起きるのか?(2)

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こんにちは、今回ブログを担当しますスポーツ健康政策学科3年の高楯真友香です。
7月8日(水)のゼミ活動では前回の議題でもあった「体罰はなぜ起きるのか」についての答えを文献の中から探し、まとめたものを発表するというものでした。私達が今回探し出した答えの総数は37件でした。今回はこれらをひとつひとつジャンル分けして考えてみました。

1.確信犯型
…愛のある指導と考え体罰を行う、「よりましな懲戒論」など
確信犯型の指導者は暴力を肯定する考えを持っているのではないかという意見がありました。

2.指導方法がわからず型
…体罰をされた経験からその手法を受け継いでしまうなど…
このパターンの指導者はこの指導方法しかわからないため体罰への認識も甘いのではないかという意見がありました。

3.感情爆発型
…興奮状態になり冷静さを失いやすい、まわりからのプレッシャーや焦りから感情的になるなど
このパターンの指導者は体罰はいけないものだという認識はあるものの、自分の感情のコントロールができないのではないかという意見がありました。

4.暴力行為好き型
…自分の支配欲求を満たすため、ストレス解消など
このパターンは体罰を楽しんで行っているのではないかという意見がありました。

また、その他の体罰原因として3つのことがあげられました。
①教員同士の関わり合いの希薄さ
②親の指導への無関心と怠惰
③学校の体罰を見て見ぬふりをする体質

■4パターンに当てはまる指導者をどう改善するかについて
☆指導者の適正チェックを行えばよいのでは
 →私立と公立で出来る学校と出来ない学校で分かれてしまうのでは?
☆学校の授業で「指導論」などを導入すべきでは
 →学校の先生になるためだけの授業ではなく部活動などの指導者になるための授業として「体罰」の問題などを学ぶ必要がある
☆「人」として評価ではなく、「行為」を見て評価しないといけない
 →人柄が普段よい先生でも部活動で体罰を行う指導者は存在するだろう

■学校内アンケートの結果と将来の危険性
桐蔭横浜大学の学生に『「体罰」についてどう考えるか』というアンケートを行いました。その結果「体罰は行っても良い」という体罰を肯定する意見が多数ありました。理由としては「期待されているから体罰される」という考えや「体罰に耐えてこそ精神力が鍛えられる。体罰をされて良い経験になった。」という考えがありました。指導者を目指す学生たちがこうした体罰を肯定する意見をもっているということは、この学生たちが指導者になった時、「体罰」を行うのではないかと考えられます。「体罰教師」の予備軍が完成されてしまっていて多少危機感を感じました。

 
■最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。今回は初パワーポイントを使用してのプレゼンだったため、多少のもたつきのあるプレゼンになったものの、内容について深く議題出来たのではないかと感じております。私達は今回の議題で「体罰」を行う指導者の「行為」を認めることはしませんが、指導者の「人柄」は否定してはいけない。という考えにたどり着きました。体罰問題に関して指導者の人格すべてを否定するのではなく、人柄や指導に対する志や熱意は尊重するべきという考えです。このブログによって体罰を行う指導者が少しでも自分を見直してくれたら良いと考えております。
ありがとうございました。

【次回予告】
「どうしたら体罰を予防できるか」についてゼミ生各自レポート発表です。

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