グッドコーチは時代を捉える視点を持っている!

時代に即したコーチングを行うために私たちができることは多くあります.
このブログでもそれらに関わる知識や方法論を順次紹介していきます.
今回は「スポーツ参加の理由やその成果を競技成績や勝敗に求め過ぎない」ことについて簡単に触れたいと思います.

スポーツコーチの役割はスポーツを通じてプレイヤーの人間形成を手助けすることです.
たとえ勝利を収められなくても参加者がスポーツ好きになったり,スポーツで健全なパーソナリティが育まれたりするのであれば,それは素晴らしいコーチングだと言えます.
確かに,競技成績や勝敗は結果が一目瞭然で,選手のモチベーションを高める目標設定がしやすいという利点はあります.

しかし,勝利を追い求めることはあくまでもプレイヤーが人間形成を行う上での手段であって,決して私たちが行うスポーツコーチングの目的にはなり得ません.
それでは,勝敗以上にモチベーションを保つにはどうすればよいのでしょうか.
その大きな柱は,プレイヤーの「基本的欲求」を満たすことです.

基本的欲求には「有能性」「自律性」「関係性」があり,それぞれ「私にはできるんだ」「人にやらされているのではなく自分で行なっているんだ」「私はコーチや周囲の人々に認められているんだ」という感覚を持てることで表されます.
スポーツを行いながらこれら3つの要素をいかにして高められるかがコーチングでは重要となります.
これからの時代に求められるグッドコーチを目指して,私たちと共にこれらの課題について考えていきましょう.

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