子供のスポーツ行動を導く保護者の関わり(2)

子供が「スポーツをしたい!」と思うこと,すなわち,子供のスポーツ行動に関わる「動機づけ」に対して,保護者が果たす役割は非常に大きいといえます.
以下では,子供の動機づけを高めるために,保護者が行いたいことをいくつか紹介します.

①「できた」という感覚を持てるようにする.
子供は自分の有能さを感じたいという欲求を持っています.
物事の達成や上達がみられる機会を設けるとともに,そのことを子供自身が感じられるように気づかせてあげましょう.

②自分で「やっている」という感覚を持てるようにする.
人にやらされているのではなく,自分の意思でやっていると思えることが大切です.
子供の発言や提案を尊重し,共感の姿勢を示すことによって,子供のやる気を促進しましょう.

③自分も「できそうだ」と思えるようにする.
子供は「できそうだ」と思える活動に挑戦心をかきたてられます.
子供が安心して取り組める環境を保護者が整えることは重要です.
自分と似たような友達が上手くできている姿を見聞きさせることも効果的です.

④活動それ自体を「楽しめる」ようにする.
子供が楽しいと感じることは,スポーツや運動遊びにおいて最も大切なことです.
活動の楽しさを子供の目線で考え,それを保護者も一緒になって楽しむことができるとよいでしょう.

⑤自分は「期待されている」と感じられるようにする.
保護者からの応援や賞賛は子供にとって大きな喜びであるとともに,活動の原動力にもなります.
子供の活動に積極的に関わって関心を表し,愛情を持ってその活動を見守りましょう.

以上のように,スポーツへの動機づけを高めるうえで,保護者が子供にしてあげられることは多くあります.
子供をスポーツ好きにするのか,それともスポーツ嫌いにしてしまうのか,そこには「子供」と「スポーツ」との関係を良好にすることに向けた「保護者」の関わり方が重要だということがわかります.

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